島陰(読み)しまかげ

精選版 日本国語大辞典 「島陰」の意味・読み・例文・類語

しま‐かげ【島陰】

〘名〙 島に隠れて見えない所。また、島の入江になっていて外洋から見えない所。風や波を避けて船を泊めるところ。しまかぎ。
万葉(8C後)九・一七一九「照る月を雲な隠しそ嶋陰(しまかげ)に吾が船はてむ泊(とまり)知らずも」

しま‐かぎ【島陰】

〘名〙 「しまかげ(島陰)」の上代東国方言。
※万葉(8C後)二〇・四三八四「あかときのかはたれ時に之麻加枳(シマカギ)を漕ぎにし船のたづき知らずも」

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デジタル大辞泉 「島陰」の意味・読み・例文・類語

しま‐かげ【島陰】

島に隠れて見えない所。
島の中で、岬などの陰になって風波を避けられる所。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の島陰の言及

【桂庵玄樹】より

…室町・戦国期の臨済宗の禅僧。別に島陰とも号す。周防(山口県)に生まれたが,家系は明らかでない。…

※「島陰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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