岩清水(読み)イワシミズ

デジタル大辞泉 「岩清水」の意味・読み・例文・類語

いわ‐しみず〔いはしみづ〕【岩清水/石清水】

岩の間からわき出るきれいな水。 夏》「湯をむす誓ひも同じ―/芭蕉
[類語]湧き水清水泉水噴水オアシス井戸掘り抜き井戸

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改訂新版 世界大百科事典 「岩清水」の意味・わかりやすい解説

岩清水 (いわしみず)

尺八曲名。都山(とざん)流尺八本曲の代表的な一曲。1904年(明治37),初世中尾都山作曲。作曲者が日露戦争の戦勝祈願のために石清水八幡宮京都府)に参詣したおりに,神域の幽玄静寂な環境に感じて作曲した尺八独奏曲。曲は3段よりなる。八幡宮の名から取った曲名であるが,岩から滴る清水が流れとなり川となって海に注ぐまでの情景が意識されていると伝えられる。
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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「岩清水」の解説

いわしみず【岩清水】

長野の日本酒。酒名は、三代目蔵元生家があった岩舟に清水が湧いていたことに由来。芳醇タイプの大吟醸酒、淡麗辛口の本醸造酒などがある。原料米は山田錦しらかば錦など。仕込み水は伊沢川水系の伏流水。蔵元の「井賀屋酒造場」は嘉永6年(1853)創業所在地は中野市大字中野。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「岩清水」の意味・わかりやすい解説

岩清水
いわしみず

都山流尺八本曲。作曲1世中尾都山。 1904年,日露戦争戦勝祈願のため,京都の石清水八幡宮に参詣したおりに得た楽想によって作曲されたと伝えられる。3段から成り,初段,2段は独奏,3段は現在では2部合奏もされる。

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