岩国[市](読み)いわくに

百科事典マイペディア 「岩国[市]」の意味・わかりやすい解説

岩国[市]【いわくに】

山口県東部の市。1940年市制。広島湾に面し,錦川流域と島田川上流域,小瀬川中流域を占める。河口部の三角州と干拓平野部にある中心市街は吉川(きっかわ)氏6万石の城下町として発達,大正末期以後帝国人絹,山陽パルプ,東洋紡績の諸工場が立地,旧陸軍燃料廠,旧海軍航空隊も置かれ,工業都市,軍事基地として発展した。山陽本線,新幹線,山陽自動車道が通じ,岩徳線,錦川鉄道が分岐し,岩国港や岩国錦帯橋空港,米軍基地がある。広島県大竹市にまたがる石油化学コンビナートが形成され,繊維・紙パルプ・機械工業も盛ん。レンコン,岩国焼を特産。錦川の鵜飼いは有名。錦帯橋,シロヘビ生息地(天然記念物)がある。北部の寂地(じゃくち)山は西中国山地国定公園に含まれる。2006年3月玖珂郡由宇町,玖珂町,周東町,町,美川町,美和町,本郷村を編入。873.72km2。14万3857人(2010)。

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