日本大百科全書(ニッポニカ) 「岩井(鳥取県)」の意味・わかりやすい解説 岩井(鳥取県)いわい 鳥取県北東端、岩美(いわみ)郡岩美町の一地区。旧岩井町。古来温泉地として知られる。『延喜式(えんぎしき)』記載の御湯神社(みゆじんじゃ)があり、藤原冬久(ふゆひさ)が祈願し、神女の杖(つえ)で温泉を発見したという。国指定史跡岩井廃寺塔跡には奈良時代の弥勒寺(みろくじ)五重塔の心礎がある。岩井温泉は国民保養温泉地に指定される。おもな泉源は3、泉質は硫酸塩泉。島崎藤村の『山陰土産(みやげ)』にも記された民謡「湯かむり歌」がある。山陰海岸国立公園に含まれる。[岩永 實][参照項目] | 岩美(町) | 山陰海岸国立公園 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例