岡田 桑三（読み）オカダ ソウゾウ

20世紀日本人名事典

岡田 桑三
オカダ ソウゾウ

昭和期の科学映画プロデューサー 東京シネマ新社会長。

生年

明治36(1903)年6月15日

没年

昭和58(1983)年9月1日

出生地

東京・赤坂

別名

芸名=山内 光

学歴〔年〕

神奈川二中卒

主な受賞名〔年〕

菊池寛賞〔昭和36年〕

経歴

大正11〜13年ベルリンの国立美術工芸学校に留学。日活の俳優として阿部豊監督「陸の人魚」などに出演する傍ら、左翼文化運動、映画運動に関わる。昭和16年東方社を設立、木村伊兵衛らと写真誌「フロント」を発刊。19年満州に渡り、満映で天然色フィルムの開発に従事。29年東京シネマ(現・東京シネマ新社)を設立し、科学映画製作に着手。33年「ミクロの世界」、35年「マリン・スノー」など、高度の顕微鏡微速度撮影と芸術的な美しさを盛りこんだ秀作を次々と発表し、各地の国際映画祭で60個近い賞を獲得、“科学映画のオカダ”として世界に知られた。45年EC(エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ)アーカイブス所長。国際科学映画協会副会長、日本科学映画協会理事などを務めた。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）