20世紀日本人名事典 「岡村 昭彦」の解説
岡村 昭彦
オカムラ アキヒコ
昭和期の報道写真家
- 生年
- 昭和4(1929)年1月1日
- 没年
- 昭和60(1985)年3月24日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 東京中〔昭和20年〕卒,東京医科専門学校〔昭和21年〕中退
- 主な受賞名〔年〕
- 芸術選奨文部大臣賞〔昭和40年〕,アメリカ外人記者クラブ・海外写真部門賞〔昭和40年〕,講談社写真賞(第5回)〔昭和40年〕
- 経歴
- 昭和37年PANA通信に入社後、ベトナム戦争の取材で従軍。39年南ベトナムでの戦場の報道写真が米誌「ライフ」に特集掲載され、一躍注目された。同作品により、芸術選奨、アメリカ外人記者クラブ海外写真部門賞など受賞。また41、42年に相ついで刊行した「南ベトナム戦争従軍記」とその続編はベストセラーになった。46年よりフリーに。その後、ドミニカ、ビアフラなど第三世界を駆けめぐり、戦争の犠牲になる民衆の姿をカメラとペンで訴えた。晩年にはバイオエシックス(生命倫理学)やホスピス問題に取り組んでいた。61年「岡村昭彦集」が刊行され、平成元年蔵書約2万冊が静岡県立大学図書館に納められた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報