山金(読み)やまきん

精選版 日本国語大辞典 「山金」の意味・読み・例文・類語

やま‐きん【山金】

〘名〙 岩石の中にある金。石英の中や、黄鉄鉱などの硫化鉱物などの中に含まれる。
大和本草(1709)三「山金を精煉したる是真金なり。器に製すべし」

さん‐きん【山金】

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デジタル大辞泉 「山金」の意味・読み・例文・類語

やま‐きん【山金】

岩石中の自然金。→砂金

さん‐きん【山金】

やまきん

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百科事典マイペディア 「山金」の意味・わかりやすい解説

山金【やまきん】

鉱脈から産出する自然金。これが風化作用を受けて崩壊し,河床海浜などの砂礫(されき)中に移動したものが砂金。採取された山金はシアン化法などで処理される。
→関連項目金鉱

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世界大百科事典(旧版)内の山金の言及

【金】より

…自然金の品位は65~99%程度で,おもに銀との合金(エレクトラム)である。石英脈中に含まれることが多く,山金(やまきん)と呼ばれるものはこれである。大部分は岩石の風化によって砂金として川砂中に存在する。…

【銅合金】より

…鋳造,鍛造いずれにも適しており,法隆寺献納宝物中の鍛造による鵲尾(じやくび)柄香炉は鍮石によったものである。(5)煮黒味銅(にくろめどう) 山金(やまがね)ともいい,もともと銅に不純物が混じったもので,やや黒ずんだ色をしている。しかし近世では銅に白目(しろめ)(スズ4,鉛1の合金)を加え意識的に合金とする。…

※「山金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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