山紫水明(読み)さんしすいめい

精選版 日本国語大辞典 「山紫水明」の意味・読み・例文・類語

さんし‐すいめい【山紫水明】

〘名〙 日に映じて、山は紫に、澄んだ水は清くはっきりと見えること。山水景色の清らかで美しいこと。
※山陽遺稿(1841)詩集・一・題自画山水「黄樹青林対小欄、最佳山紫水明間」
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉矮人巨人「山紫水明の箱庭のやうな極楽郷に」

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デジタル大辞泉 「山紫水明」の意味・読み・例文・類語

さんし‐すいめい【山紫水明】

山は日に映えて紫色に見え、川の水は澄んで清らかであること。山や川の景色が美しいことをいう。「山紫水明の地」
[類語]景色美景佳景勝景絶景奇観奇勝絶勝形勝景勝風物近景遠景白砂青松風光明媚

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四字熟語を知る辞典 「山紫水明」の解説

山紫水明

日に映じて、山は紫に、澄んだ水は清くはっきりと見えること。山水の景色の清らかで美しいこと。

[使用例] こののどかな山紫水明の箱庭のような極楽郷に[内田魯庵*社会百面相|1902]

[使用例] 山紫水明の地における一夕雅会を想望して健羨に堪えず[高浜虚子俳諧師|1908]

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