山林地主(読み)さんりんじぬし

世界大百科事典(旧版)内の山林地主の言及

【地主】より

…近世農民にとって山林原野は草肥をはじめ多くの生産・生活手段を確保する不可欠な地目であった。また,農民が個別に占有する百姓林,百姓山もあり,山村には山林地主の成長もみられた。幕末期の農民層の分化はさらに地主の土地集積を展開させ,地主は明治初年の維新政府による一連の封建的諸制限の撤廃,なかでも明治維新の土地変革である地租改正によって,地主的土地所有として体制的に容認されることになった。…

※「山林地主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」