山川 浩(読み)ヤマカワ ヒロシ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「山川 浩」の解説

山川 浩
ヤマカワ ヒロシ


肩書
貴院議員(勅選)

別名
号=屠竜子

生年月日
弘化2年11月6日(1845年)

出生地
陸奥国若松(福島県会津若松市)

経歴
会津藩士の家に生まれ、若くして父を失い、家督を相続。藩主松平容保の側近にあって、幕末難局にあたる。慶応2年幕府樺太境界議定の派遣員に選ばれて露独仏3国を巡航し、攘夷の非を悟る。帰国後藩政改革を志したが、戊辰戦争で会津城は開城。幼君松平容大を守り、明治2年旧藩主松平家の再興が許されて陸奥斗南の地3万石が与えられると、斗南藩の権大参事に就任。藩士の移住・授産に尽力する。廃藩後上京、6年陸軍省に出仕し、10年西南戦争では西征別動軍参謀をつとめた。その後、名古屋鎮台参謀長、陸軍省人事局長などを経て、初代の高等師範学校校長、23年勅選貴族院議員、陸軍少将を歴任した。31年男爵。著書に「京都守護職始末」、歌集「さくら山集」など。

没年月日
明治31年2月4日

家族
弟=山川 健次郎(物理学者・東京帝大総長) 妹=大山 捨松(大山巌元帥夫人・社会奉仕家)

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

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