山崎古墳群(読み)やまさきこふんぐん

日本歴史地名大系 「山崎古墳群」の解説

山崎古墳群
やまさきこふんぐん

[現在地名]上板町西分

西分にしぶんにある古墳時代後期の古墳群。周辺には祝山いわいやま古墳群・菖蒲谷しようぶだに古墳群・神宮寺じんぐうじ古墳群・山田やまだ古墳群A・神宅かんやけ遺跡などが分布する。昭和五三年(一九七八)発掘調査が実施された。北泉谷きたいずみだに川により形成された扇状地先端の標高七二メートル付近に立地する五基の円墳から構成されている。一号墳は横穴式石室を内部主体にもち、土玉・水晶製切子玉・ガラス小玉・須恵器坏・甕などが出土した。六世紀後半の築造と考えることができる。二号墳も横穴式石室を内部主体とし、鉄地金銅張雲珠・辻金具・銀環・翡翠製勾玉・須恵器高坏・提瓶が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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