山岸凉子(読み)ヤマギシリョウコ

デジタル大辞泉 「山岸凉子」の意味・読み・例文・類語

やまぎし‐りょうこ〔‐リヤウこ〕【山岸凉子】

[1947~ ]漫画家北海道の生まれ。バレエ歴史神話などに題材をとった作品を次々に発表する。日本的な叙情性にあふれた幻想漫画も人気が高い。代表作に「アラベスク」「日出処ひいずるところ天子」「舞姫 テレプシコーラ」など。

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百科事典マイペディア 「山岸凉子」の意味・わかりやすい解説

山岸凉子【やまぎしりょうこ】

漫画家。北海道生れ。北海道女子短大卒。1969年《レフトアンドライト》でデビュー。1971年よりバレエ漫画《アラベスク》を連載。その後《メタモルフォシス伝》などのファンタジーを発表。聖徳太子主人公に独自の解釈を加えた古代史物《日出処(ひいずるところ)の天子》(1980〜1984)で高い評価を得た。神話や伝説を背景に幻想的な世界を描く。他に梅原猛原作の《ヤマトタケル》などがある。萩尾望都竹宮恵子大島弓子らとともに少女漫画に変革をもたらした〈24年組〉の一人。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山岸凉子」の解説

山岸凉子 やまぎし-りょうこ

1947- 昭和後期-平成時代の漫画家。
昭和22年9月24日生まれ。44年「レフトアンドライト」でデビューし,46年「りぼん」連載のバレエ漫画「アラベスク」で注目される。郷里北海道を舞台とした「妖精王」,古代ロマン「日出処(ひいずるところ)の天子」(58年講談社漫画賞)など怪奇的で幻想にみちた作品で人気をえる。平成19年「舞姫 テレプシコーラ」で手塚治虫賞マンガ大賞。北海道女子短大卒。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山岸凉子」の意味・わかりやすい解説

山岸凉子
やまぎしりょうこ

[生]1947.9.24. 北海道
漫画家。出版社に作品を持込んで認められ,1969年『レフト&ライト』でデビュー。レニングラードのバレエ学校を舞台にした『アラベスク』 (1971) で評価される。 80年『LaLa』誌に代表作『日出処の天子 (ひいづるところのてんし) 』を発表。斬新な聖徳太子像を描いたこの作品は,その後の古代史ブームのきっかけとなったといわれる。ほかに『ティンカーベル』,『妖精王』など。

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