デジタル大辞泉
「山山」の意味・読み・例文・類語
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やま‐やま【山山】
[1] 〘名〙
※
延喜式(927)
祝詞「
皇神等の敷き坐す山々の口より、さくなだりに下したまふ水を」
※とりかへばや(12C後)下「やまやまくにぐにたづねもとむといへど」
※とりかへばや(12C後)下「おほくの御いのり、やまやま寺々つくして、かぎりにおぼし入たるに」
③ (形動) 多いこと。たくさんあること。あるいは、程度のはなはだしいこと。この上ないこと。また、そのさま。多く、熱望するが実際にはそうできない時にいう。
※俳諧・伊勢踊(1668)一「かへすこそ名残おしさは山々田〈信章〉」
※談義本・教訓続下手談義(1753)四「いひたき事も山々なれど」
[2] 〘副〙 多く見積もっても
限度であるさまにいう。せいぜい。たかだか。
※
最暗黒之東京(1893)〈
松原岩五郎〉一〇「元の麽
(ちい)さきもの納豆売、山々
(ヤマヤマ)五六銭の買出しなり」
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山山
松原俊太郎による戯曲。2018年6月、劇団地点により、神奈川芸術劇場にて初演。2019年、第63回岸田国士戯曲賞受賞。
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