山呼(読み)サンコ

デジタル大辞泉 「山呼」の意味・読み・例文・類語

さん‐こ【山呼】

《漢の武帝嵩山すうざんで山を祭ったとき、臣下万歳を叫んだところから》万歳を唱えて天子を賀すること。

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精選版 日本国語大辞典 「山呼」の意味・読み・例文・類語

さん‐こ【山呼】

〘名〙 (漢の武帝が華山から嵩山(すうざん)に至って山をまつった時、臣民が万歳を叫んだところから) 万歳を叫んで天子を祝賀すること。三呼。
※書言字考節用集(1717)九「潜山呼 サンコヲヒソム」 〔張説‐大唐封禅頌〕

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普及版 字通 「山呼」の読み・字形・画数・意味

【山呼】さんこ

万歳の声。

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世界大百科事典(旧版)内の山呼の言及

【万歳】より

…漢の武帝が嵩山(すうざん)に登ったとき,臣下は〈万歳を呼すこと三たび〉の声を聞いたと《漢書》武帝紀は記すが,この万歳は山神がとなえたのだという(荀悦の注)。皇帝に拝謁,慶賀するときの万歳三称(これを山呼とも雅称する)のしきたりはこの故事に始まる。中国において〈万歳〉が至尊の専称となるのは,皇帝による独裁政治が確立した宋代になってのことで,臣下が誤って万歳をとなえさせた結果,降職などの処罰をうけた例がみられる。…

※「山呼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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