日本大百科全書(ニッポニカ) 「山内(秋田県)」の意味・わかりやすい解説
山内(秋田県)
さんない
秋田県南東部、平鹿郡(ひらかぐん)にあった旧村名(山内村(むら))。現在は横手市の東部を占める地域。旧山内村は2005年(平成17)増田、平鹿、雄物川(おものがわ)、大森、十文字(じゅうもんじ)の5町および大雄村(たいゆうむら)とともに横手市に合併。奥羽山脈中の山村で、集落は横手川、黒沢川、松川、武道(ぶどう)川に沿う。国道107号、JR北上(きたかみ)線が通じ、地域内に五つの駅がある。約90%が山林原野で、耕地は4%にすぎない。寒冷多雪地で所により4メートルの積雪をみる。林業依存度が大で、稲作農業のほかに、リンゴ、ブドウの果樹栽培やシイタケ、ナメコ栽培が行われる。旧山内村の人口は3889人(2005年国勢調査)で、過疎化が進んでいる。
[宮崎禮次郎]
『『山内村郷土資料』全10巻(1953~1962・山内村)』▽『『山内村史』全3巻(1989~1990・山内村)』