山僧(読み)サンソウ

デジタル大辞泉 「山僧」の意味・読み・例文・類語

さん‐そう【山僧】

《「さんぞう」とも》
[名]
山寺の僧。
山門の僧。比叡山延暦寺の僧をいう。
[代]僧が自分をへりくだっていう語。愚僧。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「山僧」の意味・読み・例文・類語

さん‐そう【山僧】

〘名〙 (「さんぞう」とも)
① 山寺に住む僧。
文華秀麗集(818)下・奉和河陽十詠・山寺鐘〈滋野貞主〉「諳識山僧巖水嗽、焚香合掌拝尊容」 〔李白‐秋浦歌〕
② 山門の僧。ふつう比叡山延暦寺の僧をさしていう。
玉葉‐嘉応二年(1170)一〇月一三日「山僧発向之由風聞之比、専不然歟云々」
僧侶が自分を謙遜していうのに用いる語。
正法眼蔵(1231‐53)行持下「山僧行業無取、忝主山門
談義本・教訓雑長持(1752)一「山僧(サンソウ)きのふ、横川の杉の梢に、黒甜(ひるね)して居ながら」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「山僧」の読み・字形・画数・意味

【山僧】さんそう

山寺の僧。唐・白居易〔池上二絶、一〕詩 山、棋に對して坐す 局上、竹陰し 映竹、人見る無し 時に聞く、子を下す聲

字通「山」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報