屠竜の技(読み)トリョウノギ

デジタル大辞泉 「屠竜の技」の意味・読み・例文・類語

とりょう‐の‐ぎ【×竜の技】

《「荘子列禦寇から》身につけても実際の役に立たない技術屠竜の術。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「屠竜の技」の解説

屠竜の技

学んでも役に立たない技術のたとえ。

[使用例] 僕はもう夜になった日本橋通りを歩きながら、屠竜と云う言葉を考えつづけた[芥川龍之介歯車|1927]

[由来] 「荘子れつぎょこう」に載っているエピソードから。ある男が、「竜をほふる(竜を殺してその肉をさばく)」ことを別の男から学ぼうとして、破産するくらいのお金をつぎ込み、三年かかってその「技」を身に付けましたが、使う機会がなかった、ということです。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android