(読み)クズ

デジタル大辞泉 「屑」の意味・読み・例文・類語

くず〔くづ〕【×屑】

物のかけらや切れ端などで役に立たないもの。「糸」「裁ち
いい部分を取ったあとの残りかす。「米」「売れ残りの
役に立たない人のたとえ。「人間
ごみ[用法]
[類語]ごみ塵芥ちりあくた塵芥じんかい藻屑がらくたスクラップ生ごみ紙屑おが屑食べ滓茶殻微塵綿埃砂埃土埃砂煙土煙煤埃

せつ【屑】[漢字項目]

人名用漢字] [音]セツ(漢) [訓]くず
〈セツ〉細かい破片。くず。「玉屑砕屑
〈くず〉「屑糸屑籠くずかご紙屑木屑星屑
[名のり]きよ
難読大鋸屑おがくず

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「屑」の意味・読み・例文・類語

くず くづ【屑】

〘名〙
① ちぎれ砕けるなどして細片になった用に立たないもの。
※南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)一「然して後に豆の屑(クツ)を以てし」
② 良いものを取り去った残り。かす。またできのわるいもの。価値のないもの。
洒落本・郭中掃除雑編(1777)「あれはおれが作の中のいっち、くずじゃが」
③ 役に立たない者。つまらない者。
浄瑠璃・松風村雨束帯鑑(1707頃)三「石ぐるまにのってあだぼれするは、男のくづのくづもち」
④ あら。きず欠点
※評判記・赤烏帽子(1663)坂井掃部「座敷におゐて、くずおおし」
⑥ (鉋屑(かんなくず)が鉋の腹から出るところから) 子どものことを大工仲間でいう。〔新ぱん普請方おどけ替詞(1818‐30頃か)〕

がず【屑】

〘名〙 良い所を取り去った残りかす。くず。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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