居食・居喰(読み)いぐい

精選版 日本国語大辞典 「居食・居喰」の意味・読み・例文・類語

い‐ぐい ゐぐひ【居食・居喰】

〘名〙
① すわったままで食うこと。
※天理本狂言・内沙汰(室町末‐近世初)「いぐいか、なでぐいか」
② 働かずに、手持ちの財産で暮らすこと。座食(ざしょく)徒食
咄本・当世軽口咄揃(1679)四「家職とてもせずして、ゐぐひにめさるる」
③ 中将棋で、駒の位置を動かさずに、近付いてきた敵の駒を取ること。
御伽草子鴉鷺合戦物語(室町中)「飛鷲、角鷹は威をふるひてあたりをゐくひするそのはたらきにも似たり」
④ 釣りで、魚がえさをくわえて動かずに食うことにいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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