居籠・居込(読み)いこむ

精選版 日本国語大辞典 「居籠・居込」の意味・読み・例文・類語

い‐こ・む ゐ‥【居籠・居込】

〘他マ下二〙
大勢の者が狭いところに身をわりこませる。つめてすわる。
紫式部日記(1010頃か)寛弘五年九月一〇日「里より参る人々は、なかなかゐこめられず、裳の裾、衣の袖わくらむかたも知らず」
② へやなどにとじこめる。拘禁する。幽閉する。
※梵舜本太平記(14C後)七「塩冶如何思ひけむ、義縄をゐこめて置て、隠岐の国へ帰さず」
[補注]紫式部日記の例は、「身を落ちつけてすわる」とする説や、「率込む」(つれこむの意)とする説がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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