居丈高(読み)いたけだか

精選版 日本国語大辞典 「居丈高」の意味・読み・例文・類語

いたけ‐だか ゐたけ‥【居丈高・威丈高】

〘形動〙 (「いだけだか」「いだけたか」とも)
① すわった時の背が高いこと。
※栄花(1028‐92頃)根合「かたほにものし給はん人の、居たけたかに髪すくなにて、倚子のおましにのぼり給はんは」
② (「威丈高」とも表記) すわったまま、身をぐっとそらせるさま。人を威圧するような態度や、怒りを含んでいきり立つさまにいう。
太平記(14C後)二「居丈高(イタケタカ)に成て申しける間」
浄瑠璃嫗山姥(1712頃)五「渡辺ゐだけ高になりからからと笑ひ」

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デジタル大辞泉 「居丈高」の意味・読み・例文・類語

いたけ‐だか〔ゐたけ‐〕【居丈高】

[形動][文][ナリ]
(「威丈高」とも書く)人に対して威圧的な態度をとるさま。「居丈高に命令する」
座ったときの背が高いさま。
かたほにものし給はむ人の―に髪少なにて」〈栄花・根合〉
上半身を伸ばすようにして、相手を見くだすさま。
「興なる修行法師めがつらやと―になりて申しける」〈義経記・三〉
[類語]頭ごなし野放図勝手わがまま横着身勝手得手勝手手前勝手自己本位好き放題好き勝手気随気ままほしいまま恣意的しいてき利己的エゴイスチック好き自分勝手気任せ奔放自由尊大横柄傲然高慢傲慢驕慢倨傲大風おおふう高姿勢高飛車高圧的権柄尽く・偉そう・口幅ったい僭越越権不遜態度が大きい我が物顔空威張り野太い図太い太い豪胆厚かましい図図しいふてぶてしいおこがましいえげつないいけ図図しい猛猛しい虫がいい厚顔厚顔無恥鉄面皮破廉恥面の皮が厚い心臓が強い心臓に毛が生えている恥知らず傍若無人人を人とも思わない眼中人無し聞く耳を持たない横紙破りふんぞり返る自己中人も無げ

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