屁放(読み)へっぴり

精選版 日本国語大辞典 「屁放」の意味・読み・例文・類語

へっ‐ぴり【屁放】

〘名〙
① 江戸時代安永の初めごろ、両国で、放屁を見せ物にしていた男。へっぴり男。
※咄本・金財布(1779か)屁っぴり「両国屁(へ)っぴりの舞台正面見物飛び上り、ブイブイブイとひる」
② くだらない者。つまらないやつ。弱い者。人をののしっていう語。
滑稽本八笑人(1820‐49)二「どいつらも屁っぴりのくせに、口許りわる達者ダ」

へ‐こき【屁放】

〘名〙 屁をひること。放屁すること。また、よく屁をひる人。
浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)中「悪相品々第一〈略〉あかがみ、へこき、高わらひ」

へ‐ひり【屁放】

〘名〙 屁をひること。また、その人。
古今著聞集(1254)一六「同院にへひりの判官代といふ物ありけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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