精選版 日本国語大辞典 「尾上松緑」の意味・読み・例文・類語
おのえ‐しょうろく【尾上松緑】
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歌舞伎(かぶき)俳優。屋号音羽(おとわ)屋。
[服部幸雄]
(1913―89)本名藤間(ふじま)豊。7世松本幸四郎の三男で、11世市川団十郎と松本白鸚(はくおう)の弟。1935年(昭和10)2世を襲名。37年、舞踊の藤間流家元4世藤間勘右衞門(かんえもん)も継ぐ。6世尾上菊五郎の薫陶を受けてその芸風を継承し、世話物(せわもの)、時代物、荒事(あらごと)、舞踊の立役に優れた足跡を残し、翻訳劇や新作にも意欲を示した。72年重要無形文化財保持者、73年芸術院会員となり、87年文化勲章受章。75年、藤間流家元を長男に譲り、自身は2世藤間勘斎(かんさい)と名のった。
[服部幸雄]
(1946―87)本名藤間亨(とおる)。2世の長男。1952年(昭和27)初世尾上左近(さこん)の名で初舞台ののち、65年初世尾上辰之助(たつのすけ)を名のった。75年に父から藤間流家元を継ぐ。将来を期待されていたが早世。没後3世松緑を追贈される。
[服部幸雄]
(1975― )本名藤間嵐(あらし)。3世の長男。1981年(昭和56)2世左近を名のり初舞台。89年(平成1)藤間流家元となる。91年に2世辰之助を名のる。2002年4世松緑を襲名。
[服部幸雄]
『尾上松緑著『松緑芸話げいばなし』(講談社文庫)』
歌舞伎俳優。4世まで。(1)初世(1744-1815・延享1-文化12) 初世尾上松助が1809年(文化6)11月江戸市村座で松緑と改名した。大坂生れで1755年(宝暦5)尾上菊五郎の門弟となり,61年尾上松助となる。1804年(文化1)7月河原崎座の《天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)》の早替りで大当り,作者4世鶴屋南北とコンビを組み,怪談役者の異名をとる。ほかに《加賀見山旧錦絵(かがみやまこきようのにしきえ)》の岩藤など。(2)2世(1913-89・大正2-平成1) 本名藤間豊。7世松本幸四郎の三男。11世市川団十郎,松本白鸚(8世幸四郎)の末弟。6世尾上菊五郎の門弟となり,1935年3月松緑を襲名。舞踊にも秀で,37年4月,父から藤間流の家元を継ぎ,藤間勘右衛門を名のる。75年藤間勘斎となり,家元を長男の藤間亨(尾上辰之助)に譲った。(3)3世 初世尾上辰之助に追贈。(4)4世(1975(昭和50)~ ) 本名藤間嵐。2世の孫で,尾上辰之助の長男。1991年2世尾上辰之助を襲名。2002年3世松緑を襲名した。
執筆者:落合 清彦
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