尾ヶ崎村(読み)おがさきむら

日本歴史地名大系 「尾ヶ崎村」の解説

尾ヶ崎村
おがさきむら

[現在地名]岩槻市尾ヶ崎

野島のじま村の西、岩槻台地の先端部と沖積平野に立地し、集落は台地上に形成されている。北は黒谷くろや村に続き、西に尾ヶ崎新田がある。慶長一七年(一六一二)二月の当地勝軍しようぐん寺領の検地帳(同寺蔵)の表紙に「武蔵国騎西郡黒谷之内尾ケ崎之郷」とあり、元和三年(一六一七)五月の当地光秀こうしゆう寺宛徳川秀忠朱印状(西角井家文書)によると「崎西郡払上郷」内の朱印寺領三石が安堵されている。「風土記稿」もこの朱印状を取上げ、「払上郷」について「今ハ唱ヲ伝ヘス、且外ニ此名ヲキカス」と記す。江戸時代の領主の変遷は新方須賀にいがたすか村に同じ。田園簿に村名がみえ、高は田方四二六石余・畑方一六四石余、ほかに幸性(光秀)寺領三石。延宝八年(一六八〇)の岩付領内村名石高家数人数寄帳(吉田家文書)では家数四五(本百姓二〇・水呑二五)、人数二七二、岩槻藩の地方支配は下郷しもごう筋に所属(以上の数値は尾ヶ崎新田分を除く)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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