尻抜(読み)しりぬけ

精選版 日本国語大辞典 「尻抜」の意味・読み・例文・類語

しり‐ぬけ【尻抜】

〘名〙
① 見たり聞いたりしたことをすぐに忘れること。また、その人。
※一刹那(1889‐90)〈幸田露伴〉「乳酪ほどあまき御教訓を呑込んで合点はしてもすぐと尻ぬけ」
物事のまとまりがつかないこと。しめくくりのつかないこと。
③ 仕事上の手ぬかり。ふてぎわ。ふしまつ。
囲碁で、相手の石を取ったつもりでいたところが、包囲している自石の一部が取られること。また、取られているのをうっかりして、つかまえられないこと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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