尻切蜻蛉(読み)しりきれとんぼ

精選版 日本国語大辞典 「尻切蜻蛉」の意味・読み・例文・類語

しりきれ‐とんぼ【尻切蜻蛉】

〘名〙 後ろの部分が無いこと。始めがあって終わりがないこと。物事が中絶すること。また、長続きしない人をあざけっていう語。中途半端。しりきりとんぼ。しりきりとんび。しりきれとんび。
※明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎明治時代の学生生活「幸田露伴の『天打つ波』と云ふ長篇小説、これは尻切れ蜻蛉で終ったが、大変な人気だった」

しりきり‐とんぼ【尻切蜻蛉】

〘名〙 (「しりきりとんぼう」とも) =しりきれとんぼ(尻切蜻蛉)
洒落本・取組手鑑(1793)「女郎屋のひゃうし木は、〈略〉カカカカチとはうたず、しりきりとんぼにうつなり、左のごとし カ、カ、カ、カ、カ、カ、カ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android