尺も短き所あり寸も長き所あり(読み)しゃくもみじかきところありすんもながきところあり

精選版 日本国語大辞典 の解説

しゃく【尺】 も=短(みじか)き所(ところ)あり寸(すん)も長(なが)き所(ところ)あり[=短(みじか)く寸(すん)も長(なが)し]

(「楚辞卜居」の「尺有短、寸有長、物有足、智有明。数有逮、神有通」から) 「寸」にくらべて長い「尺」でも、時には短くて足りないことがあり、「尺」にくらべて短い「寸」でも、時には長くてあまることがある。どんなものごとにでも長所短所がある。賢者もことによっては劣り、愚者もことによっては勝ることがあるというたとえ。
滑稽本浮世床(1813‐23)初「尺(シャク)も短(ミヂカ)く、寸(スン)も長(ナガ)きあるは、各物によりて用る利あればなり」 〔史記‐白起伝賛〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 の解説

しゃくみじかところありすんながところあり

《「楚辞」卜居から》尺でも短くて足りない場合があり、寸でも長すぎる場合がある。事柄によっては賢者も劣ることがあり、愚者が勝る場合もあるというたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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