尖閣湾(読み)センカクワン

デジタル大辞泉 「尖閣湾」の意味・読み・例文・類語

せんかく‐わん【尖閣湾】

新潟県佐渡島西部外海府海岸南部にある湾。佐渡の代表的な景勝地で、海食を受けた高さ20メートルの段丘崖が2キロメートルにわたって続く。佐渡弥彦米山やひこよねやま国定公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「尖閣湾」の意味・わかりやすい解説

尖閣湾
せんかくわん

新潟県佐渡島(さどがしま)、佐渡市西部にある海岸景勝地。ノルウェーハルダンゲルフィヨルドに似ているところから、脇水鉄五郎(わきみずてつごろう)により尖閣湾と命名された(1933)。付近は大佐渡(おおさど)山地の代表的海岸段丘の発達地域で、流紋岩からなる段丘崖(がい)は高さ20メートルにすぎないが、冬季の季節風による海食で奇景を呈し、流紋岩特有の鮮明な色彩と、老松ヒメユリツツジなど植生美が調和して、船上からの眺めがすばらしい。佐渡弥彦米山国定公園(さどやひこよねやまこくていこうえん)に含まれ、相川(あいかわ)海域公園もある。相川から達者(たっしゃ)までバス15分。達者港から遊覧船の便がある。

[山崎久雄]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「尖閣湾」の意味・わかりやすい解説

尖閣湾
せんかくわん

新潟県西部佐渡島の西部,大佐渡海岸の南部にある景勝地。佐渡市相川地区,達者-北狄(きたえびす)間の約 4kmで,流紋岩を基盤とする標高 30mの海岸段丘海食崖が続く。幽仙峡,立雲峡,金剛峡,膳棚峡,大岬峡の五つの小湾と遊園地のある揚島がある。尖閣湾の命名は 1933年脇水鉄五郎による。佐渡弥彦米山国定公園,相川海域公園地区に属する。

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改訂新版 世界大百科事典 「尖閣湾」の意味・わかりやすい解説

尖閣湾 (せんかくわん)

新潟県,佐渡島大佐渡の外海府海岸にある景勝地。佐渡市の旧相川町達者から北狄(きたえびす)まで約3kmにわたって奇岩怪石が続く男性的な海岸で,流紋岩からなる海食台地が冬の季節風と日本海の荒波によって浸食されて形成された。高さ約20mの断丘崖に老松などが点在し,佐渡弥彦米山国定公園の中心的な見どころとして知られる。達者~揚島間は遊覧船の便があり,海から望む景色がすぐれている。
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百科事典マイペディア 「尖閣湾」の意味・わかりやすい解説

尖閣湾【せんかくわん】

新潟県佐渡島,大佐渡の海府海岸にある景勝地。高さ20mの流紋岩の段丘が海食を受け,岩肌は変化に富み,ヒメユリ,ツツジが美しい。佐渡市相川からバス。遊覧船の便もある。
→関連項目相川[町]海府海岸佐渡弥彦米山国定公園

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事典・日本の観光資源 「尖閣湾」の解説

尖閣湾

(新潟県佐渡市)
日本の渚・百選」指定の観光名所。

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