小藤ヶ崎(読み)こふじがさき

日本歴史地名大系 「小藤ヶ崎」の解説

小藤ヶ崎
こふじがさき

[現在地名]仙台市花壇

仙台七崎の一で(奥陽名数)片平かたひら丁から琵琶首びわくびへの下り口にある。西側の崖ふちに大きな藤の木があり、花の頃はひとしお眺めがよいため(仙台鹿の子)、小藤ヶ崎と名付けられたという。「残月台本荒萩」「封内風土記」にも小藤ヶ崎とあるが、「仙台名所聞書」、「源貞氏耳袋」(東北大学図書館蔵)には藤ヶ崎と記される。茂庭主水希元の宅地前(封内風土記)あるいは茂庭周防屋敷(仙台鹿の子)とあるように、当地北の片平丁には一万三千石の一族格茂庭氏の屋敷があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報