小芝神社(読み)おしばじんじや

日本歴史地名大系 「小芝神社」の解説

小芝神社
おしばじんじや

[現在地名]清水市小芝町

江尻えじり八幡社ともいい、江尻町の氏神祭神は誉田別命・素盞嗚命の二神を祀り、旧村社。弘仁二年(八一一)創建と伝えるがつまびらかではない。社地は江尻城の三の丸にあたり、武田氏は同城を築くと当社を鎮守としたという。江戸時代の社領は一石余。宝暦一三年(一七六三)拝殿を建立(旧佐藤家文書)。安永九年(一七八〇)江尻宿と江尻五町の宿役負担をめぐる訴訟文書(旧佐藤家文書)によれば、当社は「江尻一躰之氏神」で、神事祭礼には江尻宿役人だけでなく本郷ほんごう町・鍛冶かじ町・鋳物師いもじ町・紺屋こうや町の江尻四町(辻町には別に氏神がある)の丁頭も従事してきたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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