小舟村(読み)こぶねむら

日本歴史地名大系 「小舟村」の解説

小舟村
こぶねむら

[現在地名]緒川村小舟

村の南北に小舟富士などの山がある。西の大岩おおいわ村から流れる小舟川は油河内ゆごうと川を合せて東へ流れ、東の上小瀬かみおせ村へ入り、村内を那須街道が東西に通る。

年不詳の佐竹義篤書状(大縄文書)に「小舟之者」とみえ、また文禄五年(一五九六)の御蔵江納帳(秋田県立図書館蔵)には「小舟」とある。寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高に「小舟村」とみえ、天保郷帳には「小船村」と記される。「水府志料」によると戸数およそ九三。天保一三年(一八四二)には一〇二戸となる。同書に「水戸より馬頭黒羽への往来也。産物西野内紙あり」と記され、西ノ内紙の生産が盛んであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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