小網(読み)しょうもう

世界大百科事典(旧版)内の小網の言及

【肝臓】より

…肝臓の前面で,正中線よりやや右寄りを縦走する肝鎌状間膜は,下端で胎生期の臍静脈が遺残した索状の肝円索に接着し,その上端は肝臓の上面で左右に離開し,冠状間膜へと移行し,さらに左右の三角間膜となって,横隔膜の下面へ翻転している。肝胃間膜と肝十二指腸間膜は,ともに肝臓の下面から胃と十二指腸表面に連続する間膜で,両者を合わせて小網と呼ぶ。
[肝葉hepatic lobeと肝区域hepatic segment]
 肝臓は大きな器官であるため,表面の間膜や溝を境界とする解剖学的区分と,血管と胆管の分岐による機能的区分がある。…

【腹膜】より

…大網は発生学的に腹膜が4枚重なり合って生じたものである。これに対して〈小網〉は前胃間膜の一部であって,肝臓の下面にある肝門と胃の小彎(しようわん)との間に張られており,これは表裏2枚の腹膜からなる。小網の右端のところに網囊への入口がある。…

※「小網」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」