小番所(読み)こばんしょ

世界大百科事典(旧版)内の小番所の言及

【見附】より

…幕府作事方の資料によれば外曲輪(そとぐるわ)は26門,内曲輪は10門以上あり(曲輪),年代による変化もあるので,36の具体的内容は必ずしも明らかでない(図)。これらは外曲輪,内曲輪とも軍事上,重要な門であり,外から高麗門をくぐって升形に入った正面に小番所,升形から渡櫓(わたりやぐら)下の大門を抜けた正面に大番所が置かれ,警固の武士が昼夜詰めていた。これらの御門はほとんどが堀に架けられた橋の内側にあるので,登・下城の武士のみでなく,江戸に出入りする町人たちやさまざまな物資の出入りする交通の要所でもあり,軍事的色彩のうすれた江戸時代中期以降は,御門の外側である見附周辺は,文字どおり門前町として繁華な町並みができた。…

※「小番所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」