小牧IIIA遺跡(読み)こまきIIIAいせき

日本歴史地名大系 「小牧IIIA遺跡」の解説

小牧IIIA遺跡
こまきIIIAいせき

[現在地名]指宿市岩本 栫ヶ鼻

鹿児島湾を眼下に臨む標高六八メートルの台地に位置する。約三〇〇〇平方メートルに広がる旧石器時代から弥生時代の複合遺跡。昭和五一年(一九七六)・同五二年に発掘調査が行われた。旧石器時代はナイフ形石器台形石器・尖頭器・スクレーパーなどが出土。尖頭器のなかには三稜尖頭器・剥片尖頭器、柳の葉に似た形の物などがみられ、形態・製作法などが多彩で量も多い。縄文早期の礫群と土坑のうち、礫群は握り拳大の礫が五〇―六〇個集まったもので、赤く焼けているものもあることから調理用に使われたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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