小海(町)(読み)こうみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「小海(町)」の意味・わかりやすい解説

小海(町)
こうみ

長野県中東部、南佐久郡にある町。千曲川(ちくまがわ)の上流に位置する。1956年(昭和31)小海村と北牧(きたまき)村が合併して町制施行。西は八ヶ岳(やつがたけ)連峰、東は関東山地が迫り、千曲川の深い渓谷に沿うJR小海線や国道141号沿いにおもな集落がある。中心集落馬流(まながし)は千曲川の支流相木(あいき)川の合流点付近にできた谷口集落で、1935年(昭和10)までは小海線の終点であった。耕地が少なく、付近農村部の買い物町をなす。八ヶ岳の裾野(すその)は国道141号沿いより一段高く、スケートや夏の避暑やキャンプで名高い松原湖高原があり、八ヶ岳の山深くの稲子(いなご)湯は北八ヶ岳への登山基地をなす。また、この山稜(さんりょう)近くの白駒(しらこま)池などいずれも夏の観光の名所になっている。近年山麓(さんろく)の牧場を別荘地に造成し観光開発を進めている。面積114.20平方キロメートル(一部境界未定)、人口4353(2020)。

[小林寛義]

『『小海町志』3冊(1967~1973・小海町)』


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