小樽[市](読み)おたる

百科事典マイペディア 「小樽[市]」の意味・わかりやすい解説

小樽[市]【おたる】

北海道中央部の市。1922年市制。石狩湾に面し函館本線が通じ,1992年には札樽自動車道が開通した。石狩炭田の石炭積出港として発達,海産物雑穀の輸出および樺太サハリン)や大陸との交易で栄えた。大規模な製缶(せいかん)工場のほか,ゴム・車両・製油・製紙工場がある,海産物としてはタラ,ホッケ,カレイ,サバなどの漁獲が多い。第2次大戦後,経済情勢などが変わり,道の中心地は札幌市に移った。市街地は海岸通りから山の斜面に広がり,坂道が多い。東部の銭函(ぜにばこ)はかつてニシン漁で栄えた地,西部の蘭島(らんしま)海水浴場,忍路(おしょろ)海岸はニセコ積丹(しゃこたん)小樽海岸国定公園に属する。手宮洞窟(史跡)のほか小樽港マリーナ,小樽運河周辺の石造倉庫群などの観光地がある。243.83km2。13万1928人(2010)。
→関連項目小樽商科大学

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