小柴(読み)こしば

精選版 日本国語大辞典 「小柴」の意味・読み・例文・類語

こ‐しば【小柴】

〘名〙
① 小さい柴。雑木小枝
万葉(8C後)二〇・四三五〇「庭中の阿須波の神に古志波(コシバ)さし吾は斎(いは)はむ帰り来までに」
源氏(1001‐14頃)若紫「同じこしばなれど、うるはしうしわたして」
植物ひさかき(柃)」の異名。〔大和本草(1709)〕

お‐ふし を‥【小柴】

〘名〙 細く小さい柴。こしば。
永久百首(1116)秋「片岡のをふしまじりに生ひしげる柞の小枝初もみぢせり〈源兼昌〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「小柴」の意味・読み・例文・類語

こ‐しば【小×柴】

小さい柴。細い柴。
庭上には―を焚きて」〈鉄腸・花間鶯〉
小柴垣」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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