小林旭(読み)こばやしあきら

百科事典マイペディア 「小林旭」の意味・わかりやすい解説

小林旭【こばやしあきら】

俳優。東京生れ。1955年私立目黒高卒。1956年第3期日活ニューフェースとして入社し,同年川島雄三監督の《飢える魂》でデビュー。同監督《幕末太陽伝》(1957年),桝田利雄監督《錆びたナイフ》(1958年)などで石原裕次郎助演として個性を発揮し始め,主演の歌謡アクション《南国土佐を後にして》(1959年)がヒット。その後《ギターを持った渡り鳥》(1959年)を始めとする〈渡り鳥シリーズ〉,《海から来た流れ者》(1960年)に始まる〈流れ者シリーズ〉でいわゆる〈無国籍アクション〉のスターとなり,歌手としても人気を博した。1962年美空ひばりと結婚したが,1964年離婚。1970年代には東映でヤクザ映画などに出演。《春来る鬼》(1989年)では監督を務めた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小林旭」の解説

小林旭 こばやし-あきら

1938- 昭和後期-平成時代の俳優,歌手。
昭和13年11月3日生まれ。昭和31年日活にはいり,「飢える魂」でデビュー。「絶唱」などをへて,34年「南国土佐を後にして」がヒット。「渡り鳥」「流れ者」両シリーズで石原裕次郎につぐスターとなる。のち東映で「仁義なき戦い」などに出演。歌手としても52年「昔の名前で出ています」,61年「熱き心に」などのヒット曲がある。東京出身。私立目黒高卒。

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世界大百科事典(旧版)内の小林旭の言及

【美空ひばり】より

…ちなみに,昭和32年から36年まで5年間の映画出演本数は63本,年平均12本強にも及んでいる(なお,昭和33年7月に〈ひばりに関しては1社の独占を禁ずる〉という邦画6社の紳士協定が破られて東映が専属契約,それが昭和38年12月まで続いた)。 1962年,日活のアクション・スター小林旭(1938‐ )と結婚,しかし〈スター同士の結婚〉は長続きせず,64年に離婚する。翌65年,作曲に古賀政男を得た《柔(やわら)》によって初のレコード大賞(第7回)を受賞,続く66年にも古賀政男の《悲しい酒》でヒットを飛ばし,〈演歌の女王〉〈歌謡曲の女王〉としての貫禄も示すようになる。…

※「小林旭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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