小松姫(読み)こまつひめ

朝日日本歴史人物事典 「小松姫」の解説

小松姫

没年:元和6(1620)
生年:天正1(1573)
安土桃山・江戸時代初期の武家の女性。真田信之の妻,本多忠勝の娘。慶長5(1600)年,信濃(長野県)真田氏は徳川家康に従って会津追討に参加したが,石田三成の挙兵により,夫信之は徳川方,舅昌幸は石田方に属した。上田城に引き揚げる途中信之の沼田城に立ち寄った昌幸に対し,小松姫は敵としてその入城を拒否し,家臣の家族を城にとどめ,城外に野営した昌幸の軍勢との抗争を取り締まった。その思慮の深さは舅昌幸からも称賛された。

(西村圭子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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