精選版 日本国語大辞典 「小手・籠手」の意味・読み・例文・類語
こ‐て【小手・籠手】
〘名〙
[二]
① 弓を射るとき、左手の肘にかける革製の道具。弓籠手(ゆごて)。手纏(たまき)。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
② 甲冑に付属する小具足の一種。手全体を覆い包むもの。ふつうは、籠手袋という家地(いえじ)の布帛(ふはく)の表面に鉄の座盤や肘金をつけ、その間を鎖でつなぐ。その形状によって、小田籠手・毘沙門籠手・産(うぶ)籠手・富永籠手・筏籠手・篠籠手・筒籠手・鎖籠手などの種類がある。てがい。こてあて。
※三代格‐一八・弘仁六年(815)二月一六日「冝下腋楯小手脚纏一従中停止上。自今已後。立為二永例一」
④ =こて(鏝)③
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