小幅(読み)コハバ

デジタル大辞泉 「小幅」の意味・読み・例文・類語

こ‐はば【小幅】

[名・形動]
普通より幅の狭いこと。また、そのさま。⇔大幅
織物の幅の規格で、鯨尺9寸5分(約36センチ)幅のもの。日本反物の一般的な幅。並幅。→大幅中幅
数量価格などの変動の開きが小さいこと。また、そのさま。「相場小幅な動きを見せる」

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精選版 日本国語大辞典 「小幅」の意味・読み・例文・類語

こ‐はば【小幅】

〘名〙
① 幅が狭いこと。
南方録(17C後)滅後「床に外題あるかけ物を、かけずに先かざりをくことあり。外題かざりと云。小幅のものは床の入にかざり」
② 織物の幅の規格を示す語。鯨尺で九寸五分(約三六センチメートル)の幅のもの。大幅の半分。並幅(なみはば)
③ 取引相場で、相場の値動きの差が少ないこと。〔取引所用語字彙(1917)〕

しょう‐ふく セウ‥【小幅】

〘名〙 (「幅」は書画の掛け軸) 小さい掛け軸。また、細い掛け軸。
随筆山中人饒舌(1813)下「善山水蘭竹窠石小幅。間雅清穏。撫法近世

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小幅」の意味・わかりやすい解説

小幅
こはば

幅の狭い織物のこと。小幅織物の略で,広幅対語。織物の両耳間の幅が約 36cm (鯨尺で9寸5分) のもの,つまり和服地並幅をさしていう。

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