小川[町](読み)おがわ

百科事典マイペディア 「小川[町]」の意味・わかりやすい解説

小川[町]【おがわ】

熊本県中部,八代(やつしろ)平野東部の下益城(しもましき)郡の旧町。中心はもと薩摩街道の宿駅五家荘(ごかしょう)や五木(いつき)地方の物資取引地であった。米,イグサ,野菜を栽培。製糸,食品の小工場があり,そうめんを特産鹿児島本線,国道3号線が通じる。2005年1月宇土郡三角町,不知火町,下益城郡松橋町,豊野町と合併し市制宇城市となる。41.69km2。1万3919人(2003)。

小川[町]【おがわ】

埼玉県中部,秩父山地東麓の比企(ひき)郡の町。小川盆地にある主集落は古来和紙産地として有名で,温床紙,包装紙を産した。県立製紙工業試験場は伝承育成のための小川和紙学習センターとなっている。小川和紙のひとつ細川紙は,2014年〈和紙:日本の手漉和紙技術〉として石州半紙及び本美濃紙とともにユネスコ世界無形文化遺産に登録された。建具木材も産し,米作酪農養蚕,野菜栽培も行う。八高線,東武鉄道東上線が通じる。60.36km2。3万2913人(2010)。

小川[町]【おがわ】

茨城県東茨城郡,霞ヶ浦北部の旧町。中心集落は近世の霞ヶ浦水運の要地で,水戸藩の運漕奉行所が置かれ活気を呈したが,明治以降衰微。鹿島鉄道が通じる。畑作地帯で,野菜,ラッカセイを多産し,草ぼうきを特産,食品,機械加工などの工場もある。航空自衛隊百里(ひゃくり)基地がある。2006年3月,東茨城郡美野里町,新治郡玉里村と合併し市制,小美玉市となる。62.98km2。1万9963人(2003)。

小川[町]【おがわ】

栃木県東部,那珂(なか)川西岸の低地,丘陵部を占める那須郡の旧町。主集落は江戸時代,那珂川の河港であったが,明治以来,鉄道からはずれ衰微。米作,施設園芸,酪農が行われる。2005年10月,那須郡馬頭町と合併し町制,那珂川町となる。41.16km2。7246人(2003)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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