小屋畑遺跡(読み)こやはたいせき

日本歴史地名大系 「小屋畑遺跡」の解説

小屋畑遺跡
こやはたいせき

[現在地名]久慈市長内町

長内おさない川の支流小屋畑川によって開柝された河岸段丘の南北緩斜面に存在する。昭和五八年(一九八三)の調査によって縄文時代の落し穴状遺構六基、ピット二〇基、焼土遺構二基と奈良・平安時代の竪穴住居跡一一棟、住居跡状遺構二棟が検出された。とくに竪穴住居跡は久慈市で初めて調査された奈良・平安時代の複合遺跡で、東側に突き出した小丘陵の南側斜面に七棟(平安時代)、北側斜面に四棟(奈良時代二・平安時代二)が存在している。形状は方形で、一辺八メートルのものが一棟、他は五―三メートル前後。竈は煙道部から燃焼部に扁平な砂岩凝灰岩を用いているものが多く、煙道部の上蓋にもこれらの石を用いている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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