小奈路古墳(読み)こなろこふん

日本歴史地名大系 「小奈路古墳」の解説

小奈路古墳
こなろこふん

[現在地名]高知市大津 高天原

高天ヶ原たかまがはら山北斜面の標高約四〇メートルにある後期古墳で、横穴式石室をもつ。墳丘は発見当初から不明。昭和四一年(一九六六)土佐稲荷神社の社地拡張に伴って発見され、同時に調査された。

横穴式石室は小型で片袖式。玄室の長さ三メートル、幅一・六メートル、羨道の長さは一部が壊れているので不明、羨道の幅は〇・六メートル。出土副葬品須恵器鉄製農工具(鉄斧一個・鉄鎌二個)・鉄鏃・鉄刀子で、これらの副葬品から六世紀中葉の築造と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android