精選版 日本国語大辞典 「小倉進平」の意味・読み・例文・類語
おぐら‐しんぺい【小倉進平】
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言語学者,朝鮮語学者。仙台に生まれる。1906年東京帝国大学文科大学を卒業,11年朝鮮語研究のため朝鮮に渡った。26年京城帝国大学の本科授業開始とともに同大学教授となり,33年東京帝国大学に転任,43年停年退官。未開拓であった朝鮮語の研究に献身的に努力して歴史的研究にすぐれた成果をあげ,朝鮮語学の基礎を築いた。業績はその後の研究発展を促す契機となったものが多い。古代語研究の出発点である《郷歌及び吏読の研究》(1929)によって,文学博士の学位を得,また35年学士院恩賜賞を受賞した。実証的な文法史研究《朝鮮語に於ける謙譲法・尊敬法の助動詞》(1938),語学関係資料の解題である《増訂朝鮮語学史》(1940),各地をくまなく調査した方言研究の成果を集大成した遺著《朝鮮語方言の研究》(1944)などの主著のほか多くの著書,論文がある。
執筆者:大江 孝男
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朝鮮語学者。仙台出身。東京帝国大学文科大学卒業。1911年(明治44)朝鮮語研究のため朝鮮に渡り、1926年(大正15)京城(けいじょう)帝国大学教授、1933年(昭和8)東京帝国大学教授となり、京城帝国大学教授を兼任した。朝鮮語の歴史的研究に多くの業績を残し、朝鮮語の科学的研究の基礎を確立した。主著に、ユニークな資料解題である『増訂朝鮮語学史』(1940)、古代語研究の嚆矢(こうし)であり、学士院恩賜賞を受賞した『郷歌(きょうか)及び吏読(りとう)の研究』(1929)、敬語法接辞の史的研究である『朝鮮語に於(お)ける尊敬法・謙譲法の助動詞』(1938)、朝鮮全土を踏査した貴重な資料と研究からなる『朝鮮語方言の研究』(1944)などがある。
[梅田博之 2018年10月19日]
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