小の虫を殺して大の虫を助ける(読み)しょうのむしをころしてだいのむしをたすける

精選版 日本国語大辞典 の解説

しょう【小】 の 虫(むし)を殺(ころ)して大(だい)の虫(むし)を助(たす)ける

小を犠牲にして、大をまもる。重要な物事を保護し完成するために、小さな物事を犠牲にする。〔俳諧・世話尽(1656)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 の解説

しょうむしころしてだいむしたすける

小さなことは犠牲にしても、重要なことを守る。小を捨てて大に就く。大の虫を生かして小の虫を殺す。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 の解説

小の虫を殺して大の虫を助ける

どうしてもやむをえない時に、小さなものを犠牲にして重要なものを守ることのたとえ。

[使用例] 「妥協を主張するようなやつらは労働者連帯意識がないぞ!」とどなっているのはとうちゃんだ。「小の虫を殺して、大の虫を生かす、いうこともあるわい」首切りにならなかった組合員が結束していた[田辺聖子*鬼たちの声|1968]

〔異形〕大の虫を生かして小の虫を殺す

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android