精選版 日本国語大辞典 「尊王論・尊皇論」の意味・読み・例文・類語
そんのう‐ろん ソンワウ‥【尊王論・尊皇論】
〘名〙 天皇を君臣関係の最高位に置いて尊崇する思想。江戸初期、儒教の名分論と結びついて起こった。江戸中期以降、国史の研究や国学の発達につれて、尊王論は現実的な基礎をもつようになり、宝暦・明和事件などはその現われであった。幕末になると、水戸学や平田国学などの影響もあって一段と激しくなり、攘夷論と結びついて反幕運動の政治思想となった。
※如是放語(1898)〈内田魯庵〉「爰に於て尊王論(ソンワウロン)は立身の方便となり」
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