(読み)しょう

精選版 日本国語大辞典 「将」の意味・読み・例文・類語

しょう シャウ【将】

〘名〙
① 一軍を指揮し統率する者。軍隊の長。将帥
神皇正統記(1339‐43)中「征て功を立(たつる)武人のわざなり。此わざに誉れあらば将とするにたれり」 〔史記朝鮮
近衛府官名大将中将少将に分ける。
③ 旧陸海軍の階級の一つ。将官

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デジタル大辞泉 「将」の意味・読み・例文・類語

はた【将/当】

[副]
あるいは。それとも。はたまた。「夢か、―幻か」
さらにまた。そのうえまた。「野越え、山越え、―海を越え」
「かくては生けるかいもなし。―如何にして病の牀のつれづれを慰めてんや」〈子規・墨汁一滴〉
ひょっとすると。
「さ雄鹿をしかの鳴くなる山を越え行かむ日だにや君が―逢はざらむ」〈・九三五〉
それはそれとして。こちらはこちらで。
「男れて、逢はむ、と言ふ。女も―、いと逢はじ、とも思へらず」〈伊勢・六九〉
そうはいっても。とはいえ。
「しばし休らふべきに、―侍らねば」〈帚木
いうまでもなく。まして。
「女房共、いまいましきまで泣きあひたり。若君の乳母、―言ふべきやうなし」〈今昔・一九・九〉
思ったとおり。やはり。
「ひとへに魔王となるべく大願を誓ひしが、―平治の乱ぞ出で来ぬる」〈読・雨月・白峯〉
否定・疑問・感動などの表現を強める語。まったく。いったい。
「家のうちに足らぬことなど―無かめるままに」〈・帚木〉
「いで、あな悲し。かく―おぼしなりにけるよ」〈・帚木〉
[類語](1はたまたあるいはそれともまたはもしくはないし/(2そのうえこのうえかつまた且つなおかつおまけに加うるにのみならずしかのみならずそればかりかそれどころかかてて加えて

しょう【将〔將〕】[漢字項目]

[音]ショウ(シャウ)(漢) [訓]まさに はた
学習漢字]6年
軍を統率する長。「将棋将軍将校将兵王将主将智将ちしょう敗将武将勇将
軍隊の階級に用いる語。「将官空将少将中将
引き連れる。もたらす。「将来
これから…しようとする。「将来
[名のり]すけ・すすむ・たすく・ただし・たもつ・のぶ・ひとし・まさ・もち・ゆき
難読女将おかみ将曹さかん将監じょう

しょう〔シヤウ〕【将】

軍隊を率い指揮する者。将帥しょうすい。「一軍の
軍人の階級の一。将官。
自衛官の階級の一。最高位の階級で、陸将海将・空将があり、諸外国軍や旧日本陸海軍の大将・中将に相当する。
律令制近衛府このえふの官名。大将・中将・少将があった。
[類語]将軍知将名将勇将闘将驍将参謀軍師司令官提督

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