射和万古(読み)いざわばんこ

精選版 日本国語大辞典 「射和万古」の意味・読み・例文・類語

いざわ‐ばんこ【射和万古】

〘名〙 万古焼(ばんこやき)一派。伊勢国射和村(三重県松阪市)の竹川竹斎が、安政二年(一八五五)万古焼の陶法で焼いたもの。射和万古または積徳園などの押印がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の射和万古の言及

【万古焼】より

…弄山が没したのち,数十年窯は存続したようだが,文化年間(1804‐18)までにいったん廃されていたと推測される。しかし,古万古窯から分かれた陶工良助が津において安東焼をはじめ,桑名の森与五左衛門有節は1831年(天保2)に小向に有節万古窯を,56年には竹川竹斎が松阪市射和(いざわ)に射和万古窯をきずいて,万古窯を再興した。明治初期には有節万古を導入して四日市万古が開かれ,赤土素焼の急須などが焼かれている。…

※「射和万古」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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