専決(読み)せんけつ

精選版 日本国語大辞典 「専決」の意味・読み・例文・類語

せん‐けつ【専決】

〘名〙 自分だけの意見で決めること。かってに、とりはからうこと。
日本外史(1827)一「首領不約束者、皆聴専決
明六雑誌‐一七号(1874)財政変革の説〈神田孝平〉「政府にて専決せしことは」 〔魏書‐陽固伝〕

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デジタル大辞泉 「専決」の意味・読み・例文・類語

せん‐けつ【専決】

[名](スル)その人だけの考えで決裁すること。勝手に取り計らうこと。「知事案件専決する」

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普及版 字通 「専決」の読み・字形・画数・意味

【専決】せんけつ

一人できめる。専断。〔魏書、陽固伝〕書令高(かうてう)、外戚を以て、事を專決す。~王畿民庶、勞甚だし。固、乃ち南・北二の賦を作る。

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世界大百科事典(旧版)内の専決の言及

【稟議制】より

… 行政組織における稟議制は,課や係といった組織の基本単位に所属する末端の職員が起案した稟議書を順次関係者に合議(あいぎ)(回議)して印判を求め,さらに上位者に回し最後に文書管理規程や事案決定規程で定められている決定権者の決裁を仰ぐといった〈裁定型〉の決定手続である。なお,トップの決定権を下位に委任し,そこどまりで決裁を下すことを専決といい,専決権者が不在のとき決裁を下すことを代決という。 稟議制は下位の者から起案がなされ上位者は受身の立場になるため〈積上げ方式〉とも,また稟議過程で数多くの捺印がなされるため〈はんこ行政〉ともいわれる。…

※「専決」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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